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まほろカンパニーで働くということ(就活中の学生、若手社会人に向けて)

2025年6月12日

取締役の阿部です。ハローワーク新卒求人や各種人材求人の公開に伴い、若い方の閲覧が増えています。そういった方に向けて下記発信します。

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明日の日本を、世界を担うことになる新世代の皆さん、今の社会をどう思うだろうか?
合理的思考があれば危機感を持って当然だ。
そんな中、就職活動を通して初めて身近になる「企業・法人」という存在
きらびやかな大企業、スマートな外資系、安定が自慢の公務員、耳障りの良いフレーズを並べた企業説明会や求人募集が溢れている。先程までの危機感は何処へやら、どこかで「ここに入れば、安泰だ」「正解だ」と自分で自分を納得させる。

でも、あなたの中にある問いはくすぶり続ける。
「この社会は、果たしてこのままでいいのか?」

—良くないさ、あなたの問いは正しい。

私は、幼少期から家庭の貧しさと、宗教的抑圧の中で育った。「自由になりたい」ともがきながら、何かを諦めることが習慣のようになっていた。
だからこそ、今はっきり言える。自分がこの業界にいる理由は、あのとき諦めさせられたものを、自分の周りの誰にも諦めさせないため。
まほろカンパニーは、障害を持って生まれた我が子が何も諦めず、幸せに、豊かになるために、障害福祉の未来を根本から変えることを目指して設立した会社だ。
この業界でよく聞く「清貧」という言葉が大嫌いだ。貧しくあることを誇るな。豊かにできていないことを恥じるべきだろ。福祉業界で蔓延る善意ぶった身勝手な価値観の押し付けを根本からぶっ壊してやりたい。

障害者はこうあるべき、生活保護を受けている人はこうあるべき、子供はこうあるべき、女性はこうあるべき・・・
一見、正論を装った勝手な主張はたいていの場合、社会的弱者に押し付けられる。個人の主張を他人に強いて自分は好きなことをする。歪んでいる。誰だって好きなことをしていいではないか。

福祉の仕事は、その「社会の歪み」はのそばに立つということだ。
この社会のあり方をマイノリティーの方々のそばに立ち、一緒になって考え、世界にホッとできる場を作り、作り続け、発展させ続ける。私はその使命に燃えている。
「社会のあり方を自分事と考え、他者を尊重し、共に考える。そうやって社会を良くしていきたい。」と思えた方。
その思いを使命に変え、果たせる場所、まほろカンパニーで働かないか。

とはいえ、使命に燃えて入社しても日々の業務は地味なことの積み重ねだし、入社後、色々不便益を感じることもあるだろう。私が考える当社の「悪い点」について先に説明しておく。悪い点も良い点も表裏一体だろうから。

 

① 医療福祉は不人気業界という現実
イメージの良い魅力的な企業には学生が殺到する。良く分かる。両親世代ではソニーやトヨタといった製造業、現在のエリート層には商社やコンサル業、ITや外資系企業に学生が殺到している。
一方、医療福祉業界において誰もが知っておりイメージが良く学生が殺到する法人はどれほどあるだろうか。昔から医療福祉といえば3Kと言われ、長時間労働、低賃金といったイメージが先行し、不人気業界だ。そんな中、適正に事業拡大して脱・長時間労働、高給与と待遇の良い働きやすい法人もあったりするのだが、そこで勤務していても世間から「公金ちゅーちゅービジネス」などと揶揄され、後ろめたい気持ちを味わう局面があるかもしれない。
世間的なイメージや待遇では他業界に劣る現実は確実にある。
その中であなたは自信をもってこの仕事のやりがいや専門職としての誇りを持てる自信はあるか?
私達はこの仕事に誇りを持っている。まほろカンパニーが目指す未来を信じて日々がむしゃらに働いていればあなたも自然とやりがいを語れるようになるだろう。
また、不人気業界だからこそ、この業界にはチャンスがある。社会が避けてきた分野だからこそ変革の余白がある。誰もが見て見ぬふりをしてきた場所だからこそ、真に人間の尊厳と向き合う価値があるのだ。こんな仕事は他にはないだろう。

② 福祉の世界でありながら数字と論理が求められる
福祉の世界はコテコテの文系人間、つまりは義理人情に厚く、人間味溢れるコミュニケーションが得意な方が多い。
当社でも人から好かれるコミュニケーションスキルは大事にしているが、まほろカンパニーは規模・質の拡大を志向する株式会社であるため、全ての意思決定には論理性や損益の観点、細かい数値管理が必要だ。(※ただし理論上、大赤字になることが見えていても法人が目指す理念や目の前の方の支援に必要なことであればあえて赤字の意思決定もする。その点において利潤だけを求める営利企業とは違う存在でありたいと願っている。)
シミュレーションや数値管理もせずに意思決定をすることはまずない。経済なき道徳は寝言なのだ。あまり数字が好きでない人は苦戦するだろう。
でもこれは、逆にまほろカンパニーでは論理的に正しい意見を採用する文化があり、若手でも、実力さえつければ、とてつもなく大きな仕事ができるということだ。
フワフワとした書生論ではなく、道徳と経済を両立させる力を鍛えられるのはまほろカンパニーならではだろう。

③ 教育制度は未整備
大企業や大手法人のような研修制度はない。
この仕事では自分で情報を集めて目の前の相手を理解して初めてその人に合った支援ができる。一から十まで指示してほしい、教育制度がないと難しいと言うタイプは向いていないだろう。必要なのは教育制度なんかなくても、目の前の利用者とご家族のために★5の支援をやってやる!というマインド。そのために自分で情報を取りに来る頑張るあなたに対して嫌な顔をするものは当社にはいない。むしろ教えたがりな面倒見の良い先輩たちがたくさんいる。そこから存分に自分で情報を取り、学び、自ら現場に飛び込む胆力を持って成長のチャンスを掴んでほしい。

④ お金に困っている
会社が倒産しそうというわけではない。余剰資金があれば事業の拡大に回す。資本を“貯める”より“活かす”ことを重視する。挑戦と引き換えに安定を差し出す、それがまほろカンパニーのスタンスだ。この業界は事業投資の機会が溢れている。次々と市場環境や国の制度が変わり、それについていけなくなった法人は破産に向かう。当社はそういった法人や事業を買収していくため、基本的に今後もずっと投資が続くだろう。
ちなみに事業の拡大をしなければ、資金繰りは何も問題なく相応の資金的余裕がある上に、財務的には健全な状態を保っており、金融機関からも財務と事業について高い評価を得ているため非常時の資金調達も問題ない点は申し添えておく。

⑤ 事業の急拡大により、人の問題が発生しがち
事業所数は多いが、一事業所あたりの規模が小さいため、多くの非常勤パートの方がシフトを担っている。人が多ければその分、人間関係の問題は出てくる。また、買収した先で勤務する場合は前の経営陣から変わったことで組織が不安定になり、そこでは対立構造の人間関係の問題が出てくることもある。
そういった不安定となってしまった組織でもやることは一つだ。目の前の利用者とご家族のために★5の仕事をすることだ。そうやってがむしゃらに働いていけば自然と同じ志を持った人があなたの味方、最高の仲間となるだろう。

⑥ 言ってること、方針がコロコロ変わる
当社はスピードを意識しており、状況の変化に応じて言ってたことや方針がコロコロ変わっていると思う。制度も評価もツールも社内のありとあらゆる環境や制度も頻繁に変更し、より良いものを模索している。毎回その変化に追いつくのは大変だが、変わらないことが最大のリスクだと考えている。

⑦ 高い専門知識を持つことが前提であり、自己研鑽から逃げられない
医療福祉の世界では専門職などのスペシャリストを称賛する文化がある。
しかし、当社では自分の領分だけこなし、他分野をないがしろにすることは認めていない、ビジネスに生きるものとしてジェネラルに全てのスキルを身に着けることを求める。
現在の私の職務でいえば、利用者さんの支援体制について専門職と議論する一方で、事業の買収や新規事業について弁護士や会計士などの士業、銀行員、マスコミ、行政などとも専門的な議論を行っている。どちらかをおろそかにする、放り投げることなど許されない。
まほろカンパニーで働く以上、高い専門知識を持つことは当然の前提で、常に学び続ける必要がある。

以上、7つの当社ならではの悪い点を説明してきた。

 

これを伝えてもなお、今の日本の状況に危機意識を感じ、もどかしく感じているあなた。まほろカンパニーはあなたにとって最高の職場となるはずだ。
まほろカンパニーは「挑戦」に充ちた会社だ。幅広い「チャンス」がある。意欲ある若者の就職にとって最も大事な要素は、この「チャンス」があるかどうかということではなかろうか。
若手が挑戦できる会社。年次や肩書ではなく、理念と実力と数字で勝負する文化。
福祉を挑戦の舞台にする。社会の片隅から、世界を変える。自分の人生を「誰かの明日」に変える。

その覚悟があるなら、まほろカンパニーの扉は開かれている。

あなたにとってもまほろばとなる世界を一緒に作っていこう。
「世界にまほろばをつくり続ける」仲間として、君を待っている。

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