スタッフブログ

BLOG

退職者Log①「障がい者グループホームアルバイトでの経験・学んだこと」

2025年4月30日

卒業生Logに引き続き、退職者Logも定期的にアップしています。

当社はダブルワークの方や未経験の方であっても、適性や人柄を見極め、採用を行っています。ゆくゆく福祉業界を目指しているので第一ステップとして夜勤のアルバイトをしてみたい、理念に共感し当社で働いてみたい、違った業態の障害福祉事業所で働いており居住系サービスの実態を理解したい、など、様々な理由で応募してきてくれます。

今回は会社立ち上げ当初に応募してくれ、当社のアルバイト従業員としての採用第1号、中島美和子さんに記事を書いていただきました。

 

―――

 

私は大学を卒業後、何度か転職を繰り返し現在は電力会社で一般事務として勤務しています。毎日パソコンと向き合い書類に目を通す日々が続き、何となく過ぎていく毎日が物足りないと感じていました。私の親が介護職に就いてることに加え、利用者さんと直に接することでその方の手助けができたり、成長・変化を見守りながら、自分自身も一緒に成長していけることから、福祉業界に興味を持ちました。しかし、福祉関係の職種は未経験で知識が無いため、いきなり福祉業界1つで生活していく事が不安でした。そこで、本業を続けながら空いた時間に少しずつ学び経験値を積み、いずれは資格を取り本業に出来たらいいなと思い、副業を始めました。

なぜ、株式会社まほろカンパニーを副業先に決めたのかについて、理由は3つあります。1つ目は、応募条件が業界未経験・無資格でも可能なことです。個人的に、福祉の仕事は資格が必須、関連職種での経験者を募集しているイメージが強かったからです。2つ目は、シフトが柔軟なことです。週に1回からでも勤務可能なため、学生さんや副業希望の方にとって、働きやすい環境だと思いました。日々忙しくされている方や福祉業界に興味があるが迷っている方など、誰でも挑戦しやすい場であると感じ、ここで働きたいと強く思いました。3つ目は、新しく立ち上げた会社だったからです。既存のルールや働き方をただ覚えるのではなく、自分も意見を出し皆で考えながらより良い環境を築いていけることに魅力を感じました。
実際に勤務してみて、副業の利点や苦労した点がたくさんありました。苦労した点は、副業のため週末のみの勤務であり、出勤日と出勤日の間が約1週間程空いてしまいます。その間の出来事や引継を毎回把握することです。また、利用者さんと関係値を築くのに時間がかかり、他の世話人との差を感じる部分がありました。そこに対する積極性や忍耐力が必要になると思います。しかし1週間ぶりに会うからこそ、利用者さんの些細な変化にも気付きやすかった点については利点だと考えます。また、利用者Aさんから「副業疲れるでしょ?大変だね、頑張ってるね!」と逆に元気を貰うこともあり、副業を頑張っていて良かったと思いました。

この副業を通して、日常生活でのコミュニケーション能力のアップに繋がったと感じます。障害を抱えている方に対しての対応の仕方を学び、健常者に対しても使用できるスキルが多いと感じました。例えば、一つの文章を短くわかりやすく伝える、何か指示・意見する時は一方的に押し付けずあくまで提案という形をとる、相手の表情やしぐさから心情を読み取ると言ったように、すべての人と接する際にとても重要な能力を身に付けることができました。また、福祉業界を経験し、思考力も高めることができたと実感しています。利用者さんへ上手く伝えられなかったり、対応の仕方を誤ってしまった際、他の世話人が利用者さんに対してどのように声をかけたり対応しているのかを参考にし、自分にはなかったアイデアを試したり、試行錯誤して働くことに対して真剣に向き合うことができました。これらの能力は、この先私がどの環境に行っても、非常に大切な力になると思います。人と接する際に使える自分の中の引き出しがたくさん増えたことで、自分自身が大きく成長できました。

 

中島美和子